2023年7月23日、海瀬家住宅主屋(8月7日に有形文化財に登録)が特別公開された際の資料を公開致します。
基本情報
名称:海瀬家住宅主屋(本資料では「仲屋」と呼称)
構造:木造平屋建、寄棟造り、桟瓦葺(元は茅葺)
年代:江戸後期(少なくとも江戸末期)、昭和4年ごろに屋根を瓦に葺き替え
※令和5年3月の文化審議会で、国登録有形文化財への答申がなされ、官報告示を待っています。
1.海瀬家について
海瀬家は、江戸時代から明治時代にかけて、河内村の名主や戸長を務めた旧家で、屋号を仲屋といいます。
河内には海瀬を苗字とする集落の中心的な旧家が、仲屋のほか、下、上城、久保の4つあり、近世から近代にかけて村の運営を担ってきました。仲屋と下の先祖は甲斐武田旧臣の兄弟で、戦国時代頃に河内に移住したと伝わっており、信濃国の海瀬村にルーツがあると思われます。
現在、仲屋はミカンを中心とした柑橘類の栽培・販売を行う農家を営んでおり、21代目の若き女性当主が農園を継承しています。